Q:QFTの授業ではどんなことをするのですか?
A:あるテーマ(質問の焦点といいます)について質問を出し合います。
QFTは、Question Formulation Techniqueのことです。 ※参考文献は最後に記載
Q:問に答えるのではないのですか?
A:答えづくりではありません。疑問や違和感を問いの形式に整える力を身に付けます。
Q:どのような効果があるのですか?
A:思考は問いから答えに向かうものです。思考の始まりである問いを立てる力を高めるためにQFT
の手法を取り入れます。質問力が高まることで思考力が高まり、周囲との意見交換の機会が広がっ
て、コミュニケーション能力も向上する効果が得られるのです。
QFTの授業を通して、自分の質問づくりの能力とその質問に対する仮説を考える能力が身に付いたと実感しています。
理由は、QFTの授業では、オープンクエスチョンをクローズドクエスチョンに書き換える柔軟な思考が必要になるからです。
オープンの質問をクローズの質問に書き換えるのは大変です。なのでどういう文脈にしたら「はい」、「いいえ」で答えられるのか頭の中で考える必要がありました。
しかし、回数を重ねていくうちに、オープンからクローズへ質問を書き換えられるようになりました。QFTでは相手が出した意見を批判してはいけないので、どのように自分の意見を相手に伝えれば相手の意見を批判せずにすむのだろうかと考えます。
回数を重ねることで、自分の意見を相手に伝えられるようになったと実感しています。
また、質問を出し合ううちに質問の焦点の内容そのものを自分事だと受け止められるようになり、さらに奥深い質問を考えることができました。
QFTを初めてやるときは、質問をつくることが難しいと感じますが、授業で回数を重ねていくうちに質問をつくることが楽しくなり、
多くの人と話すことができるようになるので、一緒に楽しんで頑張りましょう! 先輩方も頼ってみてください!
QFTという活動では、活発に意見を出し合うことができるので、自分の意見が否定されるのではないかという心配なんてありません。 自分の思ったことを率直に言ってみてください。みんながあなたの意見に耳を傾けてくれます。 そして意見をより深めてくれます。きっと楽しい学校生活を送ることができますよ。
QFTを通して論理的思考力とアイデアを生む柔軟性が身に付きました。
始めのうちは質問を考えるのも難しく、ルールに則って話し合うのがやっとでしたが、回数を重ねるうちに徐々に
焦点の意図を汲み取りながら質問を挙げられるようになりました。さらに、自身の主観的な意見と関連付けて考えることに加え、
社会問題や一般論を踏まえた上で意見を述べられるようになり、今まで以上に社会への関心の幅が広がったと感じています。
また、最後の振り返りの段階では、QFTを始める前と後で意見の深さと思考の広がりが段違いに良くなったと毎回実感しています。
みなさんも普段の生活から様々な問題や疑問について意見を出し合い、自分なりの考えを巡らせていることと思います。
しかし分からなくても取りあえずやってみることと自らの考えを口に出すことで、思考がクリアにな
り、より良いアイデアがより早く浮かぶようになります。
ここまでの話で「なんだか難しそう」と感じた人も大丈夫です。最初はみんな手探りで分からないと思います。
しかし友達と話し合ううちに仲良くなり、楽しく取り組むことができるようになります。ぜひQFTを通して仲間を作り、
自分自身にも向き合うきっかけになればと思います。みなさんが八戸商業高校に入学されることを心から楽しみにしています。
八商では、国語、数学、英語、地理歴史、公民、理科の授業で質問づくりがあります。
QFTは、中学校の授業にはなかった形式で、疑問や他の人の意見に沢山触れ、自分の視野を広げることができる貴重な機会です。
話し合いを求める積極性や、自分の考えをまとめることができる論理性など、社会で必要とされる力を多く備えることができます。
どんなことに疑問を抱いたかなどを友達と共有し、コミュニケーションを深める機会としても高校生活に活用していきましょう!
私はQFTを通して、様々なことに疑問をもって自分で解決しようとする力を得られたと思います。
それだけでなく、班の皆でたくさんの質問を出し合い、調べたことを共有し合って一つの答えにたどりつこうと自らの意見を語り、
コミュニケーションを取る積極性も身に付いたと思います。QFTは、一見理解できていそうなことにも質問を考え、どんどん掘り下げていくと、
自分がまだ理解できていなかった点があることに気づき、新たな知識を得ることができます。私は元々、物事にあまり疑問を抱くようなタイプではなかったのですが、
QFTの授業を受けるようになってから、身の回りのことにより多くの視点を向けて考えられるようになりました。
今後の生活の中でも、QFTで身に付けた思考力を生かし、たくさんのことを学んでいきたいです。
QFTは班のみんなで協力して取り組むので、クラスのみんなとすぐに仲良くなりますし、それぞれの意見を聞くことで自分の考えの幅も広がります。
QFTをやって、自分自身の成長につなげるとともにクラスの仲も深めていきましょう。
私はQFTを通していろいろな世界があることを知りました。世界のものを文化的な視点や倫理的な視点で見て、
この世界がどうあるべきなのかを真剣に見つめ直す良い機会になりました。QFTで学ぶことによって、物事を広い視野で捉えられるようになります!
みなさんもQFTを通して、人生の大切なことを学びましょう!!
そして最高の学校生活をenjoyしましょう!!!
私はQFTを実践してから、どんなに小さな出来事や世界で起こるニュースにも疑問を持つようになりました。
QFTの中で質問をつくるプロセスがあったので、自然と日常生活に影響していきました。
世界で起こる出来事を他人事だと捉え聞き流していたことも、今では自分の思考の中に取り込むようになり、
家族で話し合ったり友人と話したりする機会が増えました。誰かの意見を借りながら考えるのではなく、
自分一人の感情や考えを物事にぶつけることができるようになりました。
この授業を通して学んだことは些細なことにも疑問を感じ、それについて深く考えることです。
以前は、疑問に思う事があっても他人に影響され自分の気持ちをなかったことにしたり、そもそも疑問に思う時間をつくらなかったりしていました。
自分が思っていることを表に出し、記述して他人と共有し、他人の考えもまた自分の中に取り入れ、一人で考え追求し答えを出す。
当たり前のことでありながら、それでもできていなかった貴重な経験が得られました。これからもこの活動を大切にしていきたいです。
QFTは、コミュニケーション能力や考える力が必要な少し難しい活動ですが、考え方の多様性を学び、思考の幅を広げることができます。
正解がない授業方式なので、積極的に発言することで自己成長に繋げながら、一つの焦点について仲間とたくさん話し合い、
楽しく思考の幅を広げていきましょう!!
クラスメイトとの距離を近づける大きなチャンスです。
QFTと聞くと難しいイメージを持つかもしれませんが、キャラクターに例えたり身近な人の立場で考えたりするとこうなるだろうなどと具体化すると面白く、 理解を深めることができ、楽しく学ぶことができます。 意見を出しても誰にも否定されることがないのでたくさん質問を出していきましょう。 QFTをきっかけに新しい自分に出会え、みんなと仲良くなれるチャンスにもなるので、入学したら積極的に活動するとよいと思います。
QFTで扱った内容は社会問題につながるテーマが多く、聞いたことはあるが意味は知らない、現状は知らないというものが多かったです。
単純に「この単語ってどういう意味?」から始まり、最終的には「これから何をすればよいのか?」というところまで深く考えることができるようになりました。
また、多くの意見を出し合う場面では、自分にはない視点からの疑問や考え方を知ることができ、質問を出したあとは自分なりの答えや仮説を立て、
最後に調べて仮説検証を行うという論理的な思考を身に付けることができました。
QFTのルールである「否定しない」「質問をそのまま書く」というものは実際のコミュニケーションでも大切なことだと思います。
この活動を通して、前より円滑な人間関係を築くことができるようになりました。
このようにQFTでは、ただ社会問題に触れ、論理的思考を身に付けるだけではなく、コミュニケーション能力の向上や
多様な社会の実現に必要な考え方や価値観を身に付けることができます。
すべてになぜ、どうして?と感じてワクワクしていた幼少期の頃に戻れる時間がQFT活動だと感じています。
最初は質問を考えることに時間がかかると思います。回数を重ねるごとにたくさん疑問が溢れてきて、QFT活動に取り組むことが楽しくなっていきます。
ぜひ一緒にQFTで気づきを得ることを楽しみましょう。
QFTでは、班でテーマに沿って質問や意見を出し合うということを仲間と協力してやるんだよ。 だから自分の考えも持てるし他の人の意見も聞けるから思考の視野が広がるよ。 他にも色んな人と仲良くなれるから楽しいよ!一緒に頑張ろうね!
私がQFTを始めた最初のとき、全然質問が出てこなくて大変だったのを思い出します。
質問ってなんのことだろう。どんなことを話せばよいのだろうかと考えていました。
でも今は、主題で提示されたことに対して、こんなことを出せばいいんじゃないか、根拠はこんなことではないのか、
この質問なら深めやすく調べやすいのではないか、ということについてしっかりと考えることができるようになったと感じています。
質問と言われると堅苦しい感じがしますが、自分が感じたことをそのまま問いに直すだけでよいのです。
QFTは質問を出したり話し合ったりする場面で人と関わりを持つので、相手について知ることができるという一面もあります。
席が変わって新しいグループでQFTを行うたびに、今までになかった新たな発見に出会えるのも楽しいところです。
自分で意見を持ち、それを他の人に発表してその意見について拍手してもらうととても楽しくなります。
そういうところがQFTの醍醐味であると私は考えています。
また、以前の私は人と関わるのが苦手で、自分の意見を言うことは恥ずかしいと考えていましたが、
QFTで自分の意見を発表するうちに前より自分の意見を発表することができるようになりました。
決められたテーマについて考えるという活動は、これからもとても大事なことです。重要な局面で自分はどのように考えるのか?
どのように行動すべきなのか? 答えを見出しにくい、あるいは答えのない問いについて取り組み、
答えを出していくために必要な力をQFTであれば身に付けられると感じます。
最初は分からないことがあっても大丈夫!みんなで意見を出し合い、学び合いながら、少しずつ成長していける活動です。 これから一緒に学んでいく中で、どんどん自分の力が高まっていくのを感じられるはずです。 分からないことがあれば周囲に気軽に尋ねて、挑戦していきましょう。
グループで発言するのは緊張するし好きではなかったけれど、答えがないことを話し合うので自分が間違えているかもしれないと思ったり、
人にどう思われるかと考えたりせずに発言できるQFTは、楽しく自信につながりました。
1つのお題についてみんなの意見を聞いたり、自分の意見を聞いてもらったりして考えを深めるのが好きになり、面白いです。
普段は気に止めないようなことに対して疑問を持ち、仮説を立てて答えを調べる流れをたどって分かるようになることと、
考えを深めて自分の頭を柔らかくすることができるのが良いところです。
QFTの活動は日常生活に大いに役立ち、大事な場面で発言が求められたときには柔軟に思考を働かせ瞬時に
自分が伝えたいことを相手に伝える事ができるようになります。
そんな柔軟な思考力を鍛える事ができる可能性がこの活動にはあります。
自分を隠さず思い切って発言してみることも大事なので勇気をだして頑張っていきましょう!
QFTの授業は、自分の考えたどんな些細なことでも伝えることができる授業です。 楽しい授業で、分からないことがあったら先生も優しく教えてくれるので安心してください!
私がQFTの授業を通して得たことは、どんなに小さく目立たないことも追究しようとする質問力です。
最初は慣れずあまり動こうとしなかったクラスのみんなが、今では一人ひとり積極的にQFTに参加していることから行動力も身に付いたと思います。
またグループワークなので、クラス全員でやるより個人の存在が埋もれずに見えます。
「自分も何か言ってみよう」という気持ちになったり、「スムーズに進めるために自分がリーダーとして動いてみよ
う」ということを考えたり、
普段の授業にはないような新鮮な活動を経験することができます。
特に志望する大学等の試験内容に「グループ・ディスカッション」がある人は、QFTを行い普段から慣れておくことが大切だと思います。
QFTを通して得た質問力や他人の話に耳を傾ける姿勢を忘れず、これからのグループワークや話し合いに生かしていきたいと思います。
ぜひみなさんも質問力や傾聴力を身に付けクラスの仲を深めるために、QFTに挑戦してみましょう!
「質問を作って」と急に言われても難しいかもしれませんが、固く考えなくても大丈夫です! いっぱい考えて質問を出すより小さな疑問を口に出すことが大切だと思います。 いろんなことに疑問を持つことは、これからの進路にも役に立ちます。 周りの人と話す事ができるのでたくさんの意見や考えを得る機会になると思います。 一緒に頑張っていきましょうね!
QFTの面白いところは、ゴールが一つにならないこと、一つのゴールに辿り着くプロセスが一通りではないことです。
考える人の分だけ考え方があり、一見同じような考えであってもニュアンスが異なっていることも少なくありません。
QFTは正しい答えを求めるものではないため、その考えの違いを楽しむことができます。「そんな考え方もあるのか!」という
新しい気づきがある事自体がQFTの醍醐味でもあります。QFTを通して、他人の意見を自分の中に落とし込みやすくなりました。
QFTを通して、多角的に考える方法を学んでいきましょう。
初めは難しいですが、回数を重ねるたびに自分の中で新しい視点が生まれてくるはずです。
新しい視点が生まれた瞬間、QFTの楽しさがきっと分かると思います。
私たちと一緒に、新しい学びの冒険を始めることを、心から楽しみにしています!
私は今まで難しいと思ったニュースや会話に対して深く考えようとはせず、他人の意見に便乗してばかりで受動的に行動していましたが、
QFTを通して主体的に取り組むことの大切さを学び、自分事として捉えることで視野が広がり、知識を記憶しやすくなることを知りました。
この技能は学校の学習に生かせるだけでなく、大学受験の小論文や大学の授業時のディベートなどや進路活動にも生かすことができ、
持っていて絶対に損をしない技能だと感じています。また、八商では課題研究という授業がありますが、地域の課題に対して仮説を立てる際にも活用することで、
より有用な研究ができるようになり、その時間を短縮できることで自分の時間を確保することができました。
授業に慣れるまでは自分の意見を整理することや、コミュニケーションを取ることが苦手で、この授業を苦に感じていました。
しかし回数を重ねるにつれて主体的に考えようとなり、今までよりニュース番組を見ることも楽しく、クラスメイトとの関係が良くなっていることも実感でき、
QFTという授業に対してあまり苦を感じなくなりました。そのため私と同じような悩みを持っている人にこそ、
このQFTという授業に挑戦してみてほしいと感じています。
堅苦しい授業ではなく、班を作り普段友だちと話すような形で行うので、普段の授業とは違った
新鮮さを味わえると思います。
繰り返すたびに面白くなるので、皆さんも一緒に取り組んでいきましょう(*^^*)
QFTは班で活動することになります。そのため、自分からたくさんの意見を出すことが大切です。
QFT中は、他者の意見に口を出さないルールがあります。「自分の意見が周りの人と違っていたらどうしよう」とか、
「意見を出すのが怖い」と思う人でも、そのような心配をする必要はまったくありません。
QFTは意見があればあるほど後の活動が楽になります。私はこの活動を通して、自分の意見に自信が持てるようになりました。
これは私の中での大きな成長です。QFTを始める前は、自分の意見を言うのが怖くて、班員に任せっきりにしていました。
しかし、これまでの活動で、私はグループの中で1番意見を出していると言っても過言ではないくらいたくさんの意見を出せるようになりました。
話し合い活動が大好きになったのはQFTのおかげです。
入学したら、QFTをする機会がたくさんあります。ぜひ自分の克服したいことを決めて、自己成長につなげていってほしいと思います。
一緒に自分の課題を解決して充実した活動にしましょう!
令和7年3月
QFT(Question Formulation Technique) については、以下の文献を参考にしています
MAKE JUST ONE CHANGE たった一つを変えるだけ
クラスも教師も自立する「質問づくり」 新評論
Dan Rothstein(ダン・ロススタイン)/ Luz Santana(ルース・サンタナ)
吉田 新一郎 訳
© Aomori Prefectural Hachinohe Commercial High School 2018.inc.
八商は商業のことを学ぶだけでなく、グループ活動が盛んでユニークな授業に溢れています。QFTの学習を行うことで、 現代社会から最も求められるコミュニケーション能力の向上をはかることができます。 是非、本校に入学し、QFTの学習を通して様々な場面で共に活かしていきましょう。